健康な豚「さつま農場茶美豚」
「病気を寄せ付けない。増やさない」の理念の元、平成24年にSPF豚農場認定を取得。入場者や搬入物の制限、野生動物の侵入対策、繁殖と肥育の隔離、衛生管理の適切に行われたSPF豚の導入など、総合的な衛生管理を行っています。
さらにスリーセブン分娩方式を採用。 オールイン・オールアウト方式によるクリーンな環境づくりに取り組んでいます。
出荷までの流れ
1,種豚
遺伝的能力の高い東北の豚を種豚として買い付け
2,交配【種豚舎】
スリーセブン分娩方式で一斉交配。
受胎率引き上げのための光線管理も早期から取り組んでいる
3,分娩【分娩舎】
1頭から10頭以上の子豚が生まれます。 生後4時間以内に初乳を飲ませ、子豚の免疫獲得効果を高める
4,育成【子豚舎】
オールイン・ オールアウト方式により、衛生的な環境で育てます
5,肥育【肥育舎】
肥育舎リキッドを
たっぷり食べて元気に健康に
6,出荷
6か月ほどでSPF豚専用車にて出荷。スタッフは出荷後、入浴しリセットしてから農場に戻る
SPF豚農場認定証取得
SPFとは、Specific(特定の)Pathogen(病原体)Free(無い)の頭文字。「特定の病原体をもっていない」豚という意味で、日本SPF豚協会が認定した農場のみ取得できる認証です。
さつま農場では「絶対に病気を持ち込まない」という意思のもと、スタッフ全員のたゆまぬ努力と管理により維持されています。
- 施設内に入る際は、必ず事前に連絡を入れる。
- 他の畜産関係に入場していない証明を提出。
- トラックや自動車は消毒のシャワーを噴射。
【農場に入るための厳守事項】
- 農場のサブエリアに入る際は消毒した長靴に履き替え、浴室で全身を洗い、専用の服に着替えて豚舎に入る。
- 豚舎を移動する度に靴を履き替える。
- 豚舎へ持ち込む荷物は紫外線で十分に消毒した物のみ許可。
SPF豚農場で、
「スリーセブン分娩方式」を実施
SPF豚農場で「スリーセブン分娩方式」を実施しています。
常に清潔な豚舎に新しい子豚が導入されるオールイン・オールアウト方式で、適正な疾病管理や繁殖計画を図ります。
オールアウトにより、空になった施設は柵や器具もすべて解体、洗浄、殺菌、乾燥を行い、再度組み立てます。通常の消毒では行き届かない接触部や裏部分まで洗浄、消毒ができるため、新設時に近い衛生レベルを保てます。目に見えない部分まで綿密に作業することが衛生管理では大変重要になります。
また計画的な出産により社員がまとまった休暇を取れるようになり、豚も人も健康にという理念を実践しています。
9haの敷地は「ツーサイト農場(繁殖・肥育)施設」となっており、病気の伝播リスクを最小限に抑えます。
幾重にもセーフティーネットを巡らせ健康な豚を育むため、たゆまぬ努力を重ねています。
空調管理
健やかな豚を育てるために、ストレスのない環境づくりは重要です。豚舎内の寒暖差を極力少なくし、一定に保つ空調管理をしています。繁殖舎は断熱材を厚くしファンで空気をミキシング循環。壁にクーリングパッドを入れることで、暑い時には外気を下げて豚舎内を快適に保ちます。肥育舎は扇風機で換気量をあげて体感温度を調整しています。
循環型農業を実践しています
安心安全でトレーサビリティの明確な餌で飼育された「さつま農場茶美豚」。豚舎から出る排泄物は地域環境衛生に配慮して、大型コンポストで完熟。大型脱臭装置を設置し、ほとんど匂いも気になりません。でき上がった堆肥は約50haの田畑で使用し、自社農場はもちろん系列農家にも配布しています。自社堆肥を施した水田では食用米と飼料用米を栽培。さらに水田を畑地化した22haで甘くて瑞々しいブロッコリーを栽培し、日々大型トラックで市場に出荷しています。
他にも、冷めてもおいしいもち米「さつまゆきもち」をはじめとした品種を厳選して栽培。さつま農場加工部でだんごや餅類、赤飯を作り、道の駅で販売しています。早朝から作るでき立ての母の味、心待ちにしているお客様もいる人気商品です。「おいしい」笑顔を通して、環境に配慮した循環を大きく広げてゆきたいと願っています。